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深夜十二時以降は餌を与えないでください(士→弓)

 みねずはまず主人公を好きになるタイプなんだけど、Fateはアーチャーが好きで士郎は普通なんですよ(アーチャーは元主人公というか真ヒロインだし)。元が同じでもはっきり言って別のキャラだから当然かもしれませんが。…そんなことをつらつら考えてたらこんな↓小話になりました。ホラ、ギズモ(分化前の士郎)に餌(アーチャー)与えたらグレムリン(攻め)になるじゃん!

…ちょっと考えてみてほしい。

 己の高すぎる理想が、人の形をとって目の前に現れたんだ。…好きになるだろ、普通!しかも、(限定的とはいえ)自分にはそれを意のままにできる権利がある。たった三回きりの命令権を人権ガン無視な欲望に費やしてしまえば、以後の関係が悪化するどころではないだろうが、どうせ元々相手の好感度は最低値を振り切っている。おまけに、誠意や努力による回復の見込みはゼロ。加えて、奴は人間の形をしていても、人間の範疇に入らない。とっくの昔に死んでるから、人権なんてものは存在しないのだ。

 ここまで条件が揃っていてナニもしないほど、衛宮士郎は枯れた人間ではなかった。




 ジリジリと壁際に追い詰められたアーチャーは、これ以上後ろに下がれないことに気付くと、この世の終わりのような顔で己のマスターを見つめた。恐らく、今のアーチャーには、目の前の少年が衛宮士郎の皮を被った化け物に見えているに違いない。
「…ヒッ。」
 ガシッと両肩を掴まれたアーチャーは、びくっと逞しい身体を震わせた。
「おおおおお落ち着け衛宮士郎。」
「むしろお前が落ち着け。」
「俺はこんな人間じゃなかったはずだ!」
「そうかもな。」
 青褪めて、ブルブル震えるアーチャーの腰に手を回し、有無を言わさず抱き寄せる。アーチャーの方が上背も肉厚もあるので傍目にはしがみついているようにしか見えないかもしれないが、少なくとも、精神的には完全に士郎が主導権を握っていた。
「その、私もサーヴァントとしてこれまでの態度はちょっとどうかなーと思わんでもない!貴さ…マスターが不愉快に感じたのなら、これから、そのう、」
「じゃあ裸になって横になって脚開いてくれ。」
 その外套、脱がし難そうだし。続く士郎の言葉に、アーチャーはイヤイヤと首を横に振った。目尻には涙が滲んでいる。士郎が可愛いな、と思って睫毛に舌を這わせると、透明な雫が溢れて零れ落ちた。
「どうして貴様はそんな人間になってしまったんだ…。」
 両手で顔を覆い、さめざめと涙を流すアーチャーの背を、あやすように撫で回す。
「貴様が道を誤ることのないよう、厳しく見守っていこうと思っていたのに…。」
 何 で こ う な っ た
「私が厳しくしすぎたのか?だが、衛宮士郎が私の二の舞とならないよう、私は精一杯…、」
 自分の世界に入り込んでブツブツ呟き続けるアーチャーを、手早く転がして腹の上に乗りあがる。顔面を覆っていた掌を剥がし、指を絡めて床に押し付けた。
「…俺がこんな男になったのは、お前のせいだ。」
…俺の理想。俺の憧れ。お前の存在が、決定的に俺を変えたんだ。
「だから、お前が責任を取れ。」
涙で潤んだ鈍色の瞳を覗き込み、最後通牒をつきつけた。

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みねず あおい

Author:みねず あおい
日々の溜息と絶叫を綴っている日記(更新記録も此処)。史上最強の弟子や星矢Ωの感想を投下。最近はアンリミコミカライズの感想も書いてます。

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